狐ノ面ト鴉ノ妖怪戦記



しかし、祷の強さは想像を絶した。


瞬く間に妖怪を凪払い、消して消して消しまくった。


時には、同じ妖怪退治屋からまるで化け物のような目で見られる事もあった。


それからだ、祷が狐の面を付けるようになったのは。


いつしか、『残虐の狐』なんて異名が付いた。


祷の顔は日に日に、陰を落としていった。


何度こんな悲しい気持ちになるのか、祷と俺達の中から幸せが消えた。