泉は唇を噛みしめる。 そんな泉の顔を見かねて、要が口を開く。 「祷が産まれて、日が経つにつれて体調も安定して来た。だから、気が抜けていたんだろう。祷が他の妖怪退治屋と異なった部分が見られたのは、唐突だった」 それは、華杜泉がまだ当主だった頃の話し。 要は華杜家に、泉によって連れて来られた。 その時、要は行き場を失いなおかつ怪我を負っていた事で泉に保護されていた。 今まで孤独に生きてきた妖怪の要は、最初は泉に警戒していたが少しずつ心を開いて行った。