父に言った。「普通」な事がしたい。 周りの子みたいに、外に頻繁に遊びに行けなくてもいい。 そう私が言うと、父は笑った。 「ようやく祷は、普通の女の子になったな」 それからすぐ、父は母に言った。 これからしばらくは、稽古の時間を減らして私に女の子らしい事をさせようと。 その日の母の笑顔を、私は忘れなかった。