「それって、祷が妖怪になりかけてるんですか!?」


登美男の声に、泉は首を横に振る。


「祷は妖怪になりかけてるんじゃない。
元から妖怪の血の方が多かったんだよ」


「それって…」


泉が登美男を見つめる。


この世には、「人間」と「妖怪」と「妖怪退治屋」と「陰陽師」がいる。


だが、稀な存在が1つだけある。