「私達、妖怪退治屋は人の肉体を持ちながら妖怪の力を内に秘めている存在なんだ」 泉がそう投げかけると、綾の瞳が揺らいだ。 「綾さんも、空海君も列記とした人間だよ」 「え、じゃあ祷さんが半分妖怪って?」 綾が泣き出しそうな顔をした。 「私達妖怪退治屋は、割合的には人と妖の五分五分な感じでね。天秤にかけても釣り合うんだけど、祷の場合は人が3妖怪7の割合って事になる」 泉の言葉に、今まで黙っていた登美男が立ち上がる。