他の妖怪退治屋の一族の当主の中で、一番に人間と妖怪の理解を望んでいるのは祷だけだ。 そんな祷を、俺はたびたび偉い人間だと思う。 「ごちそうさま」 俺は食器を洗い片付けて、自室に戻った。 ふとカレンダーを見ると、もう9月が終わりそうだ。 9月が終わるまでに、祷は目を覚ますだろうか。 俺の心の奥底の、隅にあるこの不安。