狐ノ面ト鴉ノ妖怪戦記



あれから、二週間が経過した。


朝日が、街に差し込まれる。


小鳥が空を飛ぶ音が、ハッキリと聞こえる静さ。


ひんやりとした空気が漂う中、その声は響いた。


「登美男、そっち行ったぞ!」


黒い衣をまとった空海が、錫杖を片手に街の路地を駆ける。


空海の前に、獣の形をした妖怪が走る。