巡り会えた奇跡はいいが、祷は正体を明かしていない。 彼女には辛いが、祷は彼女が思う以上に過酷な運命を背負っているんだ。 その日の帰り道、俺は登美男と寺嶋と華杜家への帰路を歩いていた。 「ここ最近、この街の妖怪共が荒れ始めてるんだよね」 登美男はそう悩ましげに言う。 それもそうだ、この街を仕切っている祷が療養中で妖怪も気が高ぶっているんだろう。 祷がいないと、何もかもうまく行かないな…