狐ノ面ト鴉ノ妖怪戦記



父は今不在で、要もいない。


兄さんは現在、父の命令で同行している。


どうせ、私と同じ屋敷にいれば私が殺しかねないと思っているのだろう。


私は小さく息を吐き出した。


「寺嶋綾、貴様はもう二度と人間世界へは帰れない」


「え」


私は響を呼び、寺嶋綾に背を向ける。