「やっぱり祷が空海君の事、呼び捨てにしてるよ!要~、どうしよう~」


その瞬間、私はあからさまに嫌そうな顔をして


「お父様が私と空海の和解を望んだんでしょう?それに、年頃の男女を同じ屋根の下に置くなんてお父様も野蛮ですね。本当に華杜家先代当主ですか?失望しました」


私の言葉に、父は口を開けて固まってしまった。


でもそんな事気にしない。響の隣に座って、


「さて、食べましょうか」


私は思いっ切り作り笑顔で、箸を掴んだ。