姫百合


「それじゃ、決まりだな。詳しくは明日決めるとしてぇ、問題は華威だな。」


えぇ!?わ、わたし!?


「華威は女だしなぁ~....。

.....いや、逆にいけるかも。」


「どうゆうことや?春姫。」

「華威は女だからね~。女心ってのが一番わかるでしょうに。」


あぁなるほど、だから私に男装しろと。


「いいよ。男装して出ても。」

男装は桜月の時にいつもしていたから
なれてるし。

世界トップの桜月の総長が女だなんてばれたら大変だからね。
表に出してた情報なんて、容姿だけだし。

銀の肩くらいまでの髪で赤と青のオッドアイだってことくらい。

今は銀の髪も染めてワインレッドの髪で、目はカラコンで黒にしてる。

赤と青のオッドアイってのは生まれつきなんだー。

だから、男装なんて朝飯まえ~。

「だけど、カフェって言うんだからなんか甘いもんとか、コーヒーとか出さなきゃならねぇじゃん。どうすんだ?」

クラスの男子の発言はもっともだ。

「誰か料理とかできるやつおらへんのか~?」

私できるけど、

「私できるけど、どうする?」

だって、男装して出んのに掛け持ちはきついでしょ。

「うーん....。」


皆それぞれ頭を抱えている。

「それじゃぁ、本番は誰かが作るとして、華威が料理教えたらいいんじゃないか?」

春姫....

「ナイスアイディア!」


その手があったか~。
なるほどなぁ~。

よしっ。

それだったらやる人探さなきゃな。

誰か...


「はいっ。俺やります!」

と、スキンヘッド。

「じゃ、じゃあ僕も。」

と、ちびっこ。

んーもう少しほしいな。

「「俺らもやるよ。」」

と、双子。

えーと。
スキンヘッドとちびっこ。
あと双子で、4人か。

十分だな。

「じゃぁ、その四人は明日からクラスの人とは別行動で朝から特訓しようか。
あっ、挨拶が遅れたね。
華威だ。明日から皆よろしく。」

「よろしく!華威!」

クラスの奴等がそう言ってくれた。
どうやら受け入れてくれたみたい。

皆ありがとう。