姫百合






「「おーい!!!」」





「ぅっわぁ!!!」






なんなんだ二人していきなり。
超ビックリするんですけど。




「さっきからぼうっとしよって。どな いしたん?えっと、、華威?」





あぁ、名前で呼べっつたんだっけ?

てゆうか、どんだけぼうっとしてたんだ?二人を心配させてしまった。



「なんか悪いな?」



と言うと、二人は口を揃え、



「何が?」


さも当たり前のように聞いてきた。

だって普通、初めて会った人がぼうっとしてたってかまうわけないでしょ?



なにしてんだこいつ?


で終わりでしょ?
えっ、違うの?私が可笑しいの!?

普通はそのままにしておくと思うよ!?


暖かいな。

傷口に彼らの暖かみがしみる。
痛い。

まるでアイツ等を見ているようだ
わざわざ思いでの地を離れて来たの
に、これじゃぁいつもと変わらない。



「何考えとんのや?華威。わかった!転校してきて1日目だから緊張してんねんな!」


いやいや。ナイナイナイ....緊張とか小学校低学年以来してねぇ....


悪いけど私、裏の仕事でも緊張したことねぇし。

うちの家の仕事。
それは組としての仕事がほとんどだが、財閥としての仕事もあるし、殺し屋としての仕事もある。

組は紅覇組と言って世界No,1の実力。
私は若頭やってんの。次期組長の肩書きとともにね。

財閥も世界No,1
こっちは副社長として社長を支えながらぼちぼちやってる。
殺し屋は私1人だけなのだが、世界No,1の実力を持っている。

まぁ、こんなにいろんな事やってんのに緊張とか今更してたらビックリだから。

「ところでさ、華威。文化祭どうすんの?」


私は目を見開いた。

「ぶ、文化祭!?い、いつ!?」


「来月の1週目の土曜日。
ってさっき蘭ちゃん。あ、蘭葵先生のことな。で、その蘭ちゃんが文化祭の出し物決めとけって。」

蘭葵が蘭ちゃんだって。笑えるね。

今度言ってやろう。