「君は一人じゃない。仲間がいる。家族がいるぞ」

紅河の瞳が大きく揺れた。

目を閉じて、ふぅーーと息を大きく吐き出す。

目を開くと紅河は、微笑んだ。

「はい」

泣きそうになる気持ちを全力で抑えて。

「では、もう一度乾杯しよう。我々の新たな門出に………乾杯!!!」

「「「乾杯」」」

こうして、彼等新撰組としての初の夜は過ぎていった。