新年を迎える為の準備や初詣の準備など、お父さんや美子ちゃん神斗君たちと準備した、もちろん白も人間の姿で手伝ってくれた。

「まさか、貴方が白君だなんてね」

白が帰ってきたあの日、初めて白の姿を見た美心ちゃんと神斗君は驚いていた。

「こんなにイケメンだなんて思ってなかったよ、これは神斗も諦めるしかないか」

「ば、馬鹿なこと言うなよ!!」

人間の姿の白でも、髪と瞳の色は変わってなかった。

「白大丈夫なの?こんなに早く出てきて」

「言っただろ、あっちに帰ったら直ぐにお前の所に行くって」


「でも、黒幻様や他の犬神の人達が白の事……」

白は一瞬寂しい表情をしたけど、直ぐに元の表情へと戻し言った。

「化け犬になり他の犬神を食い殺した俺は、もう犬神の里には戻れないかもしれないけど、俺は少しずつ向き合っていくつもりだ」

「白…」