初恋 神隠し

「………」

「………」

あれ?痛くない、何で?

来るはずの痛みが来ないので、ゆっくりと目を開けてみると、大きな爪は私の目の前で止まっていた。

「な、んで?」

「どういうことだ……」

(………千奈)

「えっ!」

今確かに白は、私の名前を呼んだ。

「白………」

白の名前を呼んだ時、私の体を光が包み込んだ。