「アイツの事ってことは!貴方は白の事知ってるんですか?」

「まぁね、僕もアイツと同じ犬神だし」

「そ、そうなんですか」

「そ、それなら白が何処に居るか知りませんか?」

今すぐ会いたい白に、約束通り早く迎えに来て。

「…はぁ」

黒耳のお犬さんは、溜め息をつき私の近くへと来た。

「そんなにあいつに会いたいの?巫女様」

「はい!……え、巫女様?」

「お前もしかして、自分が何者なのか気づいてないのか?」

「そ、それはどういうことですか?」

巫女様って何のこと?

「う〜ん、まぁその話はまた後だけど、今あいつに会うのは辞めたほうが良い」

「な、何でですか?」