だから、 絶対泰誠くんなんかじゃ―――… 「サクマドロップス持ってて可愛かったなぁ。」 「!」 ……嘘。 あ… じんわり視界が歪む。 どんどん どんどん… 風景がぼやけていく。 その時だった。 「佐原さんっ!!!」 クラスの学級委員の子が駆け寄ってきた。 そして 「藤原泰誠って人が呼んでる!」 とうとう私の頬に雫が落ちていった。