「おはよ〜、優雨…」


美沙は家が無いから私の家に住んでいる


「おはよう、ご飯出来てるから早く
食べてね」

「分かったぁ〜…」


美沙が朝食を食べている間に私は学校の準備をする
自分の部屋に入り、ドレッサーの前に座る。そして、地毛の白髪と顔を隠すために前髪の長めなウィッグを被る
制服に着替えて、化粧水だけ塗る

ガチャッ


「優雨〜準備でけた〜」


美沙の準備はとても早いのよね


「行きましょうか」

「うん!」


今日も、自分を作る
女王神は捨てて、昔の自分も捨てて
今日は、星華 優雨 になる
自分を作り過ぎて、本当の私が何だか分からない…
自分自身でわからないなんてね
自分を嘲笑うかのように鼻で笑って
私は家を出た