夜が明けて、早朝のこの時間。


「……用意完了っと」



私は全ての用意しおえたカバンを肩にかける。







昨日、吟と少しだけど話せて、嬉しかった。
でも、それと反発でもするかのように…

また、あの衝動が起きたんだ。



また、家を壊した時の快感だけは妙に体に残っていて…

気づいた時には、部屋のベッドで泣いていた。





………忘れよう。
忘れちゃいけないか。でも…

せめて学校に行く時だけは、忘れよう。



「空いど……」



バタアァァァン




いつも通り空移動を使おうとしたその時…





私のドアは、お亡くなりになった。