「……氷の魔女ってなに」


私はいつも通りの表情に戻し、ぶっきらぼうに聞く。


吟は素直に


「あ、お前の学園のあだ名みてえなもんだよ。


2年、3年のトップを通り越しての学園1位の女子生徒。

学園内では人だかりができても良いはずなのに、その生徒は学園にもほぼギリギリで来るため顔も見れない。

しかも同じクラスの生徒、はたまた同じ寮生でさえ笑った所を見たことがない。

それに人と関わってる所を見たことがない」



………今までの行いのせいですか。



「そのあだ名やめるように学園に広めといて」


「え、やだ」


「なんでよ」



こいつ、めんどくさ…



「あ!

1つ願い叶えてくれたらいいよ」



はぁ?

何そのめんどくさそうなの。
いろいろめんどくさい人だなぁ…