私はまた中央に立つと、目をつぶる。

無言で右手から杖を出す。


そして、静かに目を開ける。



「光よ…

私の思いを、導いて……」


杖を前に出すと、美しい弱い光が生まれる。


光は本棚の一角に行き、そしてまた私の方へ帰ってくる。






トン


そして

私の手の上には、1冊の分厚い本があった。