窓の右の奥を自然に見つめる。


『見るな』


本能が告げる。


けど、私の視線は右の奥へと向かっていく。


『見るな。
もう下調べで、あそこがどこかわかるだろう?』


けど、興味という欲に私は止まらない。


『見るな』




最後に本能が告げた時…


私はしっかり、右の奥にある『建物』を捉えていた。