ふにゃふにゃっと、優しく笑った。

「りょうやぁ…好き…」


「俺も」



心の穴は…どこへいったのやら。


ミウの言葉だけで、すぅっと治って行く。







俺の心の片隅にいた、天使のような女の子。




彼女が優しく微笑んだ気がした。





そして



俺の心からすぅっときえていく。


彼女の笑顔も…なんでかな、思い出せないや。




今はその代わり…




俺の中の天使は





ミウ、だけだから




「……ありがとう」





俺は誰かに、そう言った。







END