「我は月の女神に愛されし魔女!
そして女神の子孫でもある‼︎

我の魔力を全て使い…!


この世界を消滅させる……‼︎」





お願い………うまくいって……………!









杖の先から溢れんばかりの光が生まれた。




こんな美しい光、見たことないや…






君にも見せたかった…







私は屈み込むと、女神の書を手に取った。


そして、君の体の上へと置いた。





「いつか…いつか、返してよね。
返却期限は、私があなたの前にもし現れたらの日……」







光が私を包み込む。



吟を包み込む。



作られた戦場を包み込む。




魔界を包み込む。






…………人間界を包み込む…