「………惑星の魔女たちですね?」


「そうよ…今からなら戦争を終わらせられる。でもそのためにはあなたが犠牲にならないといけない」


「良いよ。だって私が死んでも死んだ人たちが生き返るわけじゃない…」


「本当にいいの…?」


私は自信を持って頷いた。


「ええ」





私がそう言うと、9人は一斉に杖を出した。
そして魔法を唱え始める。


私もまるで元々知ってたかのように、自然と口が開く。


『我らが起こした過ちよ。今からでも終わらせられるのなら、月の魔女を犠牲とせん…
この戦いを終わらせよ。
そして月の魔女の命を終わらせよ』



魔法を唱えると、辺りには眩しい光が満ちた。


その中で美しい9人の魔女は、空へとのぼっていく…






「発動までに少し時間がかかるわ。
でも私たちはここに長くいられない…それは太陽の魔女に会ったからわかるでしょう?」

「わかってる。じゃあ…私も後でそっちに行くから…」

「………これしか方法がなかったの。ごめんなさい。
それにあなたは女神の羽を諦めることになってしまった…
真実は闇の中ね…ごめんなさい。本当に」



そう言うと、9人の魔女は消えてしまった。


私は静かに、地面へと降り立った。