「お前が生きていたせいで、夢奈は死んだんだ。
夢奈を殺したのは、お前なんだよ…!
お前が存在しているせいで、人は死ぬんだよ!

この『死神』めが!」


「叔父さん!やめろ!」



私は存在してはいけない死神。
私が存在しているだけで人は死んでゆく。






夢奈の頬に手をおいて、優しく撫でる。



「………ごめん、なさい…
私も『友達』なりたかった………」



本心は。本当は。



友達になりたい、自分がいた。


いつも人懐っこく私に駆け寄ってくる夢奈は可愛くって。




でもいつも私は跳ね返してて。


今頃後悔するなんて、遅いってわかってる…





夢奈の頬にポタポタと雫が落ちてゆく。






「私の存在意義は、なかったんだね、夢奈……」





幸せだった毎日が変わったあの日から。

私は狂っていた。


狂っていることは分かっていたはずなのに、知らんぷりして。



自己中心的な考えに浸って。


「きっと私は今この世で1番不幸」

と決めつけて。

意味もない人を苦しめて傷つけて殺めて。














もう、疲れちゃったかも。