「ウソ言わないで。普通リーダーは魔王か大臣のはず」

「ウソ?そんなんじゃない。言いがかりはやめてほしいね」


光はあざ笑うようにニヤニヤしながら言った。



「へえ。自分で墓穴掘ったね。
残念だけど、今ので政府の『秘密』分かっちゃったかも♪」


私がフフンと笑いながら言うと、光はさっきの態度と一変、急にしかめっ面になった。


「いないんでしょう?
大臣も、魔王さえも」


私がそう言うと、光は私を睨んだ。

その目は、吟そっくりだった。



私は笑みを絶やさずに光の目を見ていた。




時間はどのくらいたったか。
5分?10分?
いや、1分なかった?

光はクックッと笑い出した。


「こんな簡単にばれてしまうとはな。
知っていたのは魔界の副大臣ただ2人。

ずっと秘密にしていたんだが。
さすがだよ。この後も楽しめそうだ」



「へえ。意外にあっさりと認めるんだ。
てゆうか、この後ってなんなわけよ?」


私がそう聞くと、光は案外簡単に答えた。

「決まってるだろう?
ここにいる5人と、もう1人が今くる。

その6人と、決戦をしようじゃないか」