春美は震えがだいぶおさまってきた。

少し、冷静を取り戻したみたい。


「シラン…なんで、なんで…裏切ったの…」



私は血を口から吐きながらまだ戦おうとしているカエデと、ほうきにまたがりながら余裕の笑みを浮かべているシランを見て言った。