「うわあああぁぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎」


「カエデ⁉︎」

「今、カエデの声聞こえなかった⁉︎」


聞こえたよ!確かに聞こえた!



「ねえ、千草…あそこ…」


私は春美が伸ばしている指の先見る。


「う、そ……なん、で……」


春美が震える声で、つぶやいた。


私は、震える声ですら出せなかった。


信じたくなかった。



現実を。





「シラン…なんで…!」