氷と魔女《specialstory 完結》

「さーて!今日はSHRもないし?
帰ろ!みんな!たまには、千草も一緒に帰らない?」


夢奈が私を見て言った。



「あー…ごめん。ちょっと用事があるんだ」

私は横目でちらっと春美を見る。


春美も同じSクラス寮の子に誘われたのを断ってるっぽい。


「千草。行こっか」

「うん。待ってて春美」


私はみんなに顔を向けると

「ごめん。ちょっと春美と用事があって」


「そっかー。用事じゃ仕方ないよね…
でも、千草っていつの間に武藤さんとそんな仲良くなってたの?」


ぎ、ぎくぅ!



「あ、ちょ、ちょっとね。
とにかくバイバイ!」



私は春美の腕を取ると、半分無理矢理廊下へ春美を出す。

「ちょ、ちょっと千草ぁー!」



ごめん、夢奈。



………夢奈と一緒に帰れることは、もうないと思うんだ。