氷と魔女《specialstory 完結》

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「準備はいい?春美」

「もちろんよ。範囲が書かれている紙も、羽ペンも、受講票もある。

それに、テスト前にちょっとだけ見るようのテキストも」


「じゃあ、行こう。空い…あ、ごめんごめん。冗談よ。地図で行くから」




時刻は8時15分。

いつもより早めに今日は登校する。


だって、今日は…

運命のテスト日だから。

私は結構自信ある。順位キープにも、ね。


けど、春美が不安で、ずっと勉強してた。


でも9位と11位とも大差がないし、大変そうだった。


「タキオン」




ヒュンッ





「…図書室の前に移動したんだ」

「15分でも勉強したいのっ!付き合って!」

「はいはい」



春美の移動先は教室…ではなく

ナリメリアが誇る大きな魔道書図書室。

とっても広いんだよね。

魔界扉でたくさん繋がってるから、実際の大きさは不明だけどね。




図書室の隅の机に2人で座る。

座った途端春美はテキストを開いて勉強しはじめる。


私も範囲は見たけど、全部簡単だったし。


あ、魔界歴史学だけチェックしてないや。


「ねえ、春美…魔界歴史学のテキストって…」


春美は私を全く見ずに、自分がやってるテキストから目を離さずに私に1冊のテキストを渡した。

結構分厚い…

まあ、春美が印をつけてくれてるから、範囲のページはわかる。


………そういえば。

なんか先生、昔話が何たらかんたらとか言ってた気がする。


そこ、見よっかな。




私がペラペラめくってると『魔界の伝説』と書かれたページを見つける。



ここだね。



私は、そこを開いた。