氷と魔女《specialstory 完結》

「私は、協力できない」


無表情まま、淡々と告げる。


「そう…だよな。
いきなり言われてもな。
でも、俺も本気だ…もう1度考え直してくれないか…」


「……無理なものは無理なのよ。
だって…」


私は吟の顎へと手を伸ばす。

そして、人差し指を顎の先へつけると、上へ押し上げた。


吟は突然の私の行動に、疑問が生まれている…のが、表情で分かった。


私は少し笑って言った。


「私は、近いうちにこの学園を出て行くのだから」




私の言葉に、君は驚きを隠せなかったようで


ギョッとして、椅子ごと少し後ずさった。



「…そんなに驚かないでよ。
あと、誰にも言っちゃ…ダメだからね?」


あぁ、狂い始めた。


私の何かが、狂い始めた。

けど、止まらない。


トマラナイ





「千草……!」




…え?




なんで、今、私…



吟の腕の中にいるの?







なんで?






なんで…?