氷と魔女《specialstory 完結》

「…問い詰めるつもりは、ないよ。
いつか千草から話してくれるって信じてるから」


「…ぁ…ごめ…」


「謝るなよ。
それにもう1つ、話があるしな」


吟は少し笑って、またすぐに真剣な顔つきになった。


「お前…俺が副大臣の息子なこと。
それと、大樹と冷夜も政府上層部の息子なこと。

それと、夢奈が魔具店の娘なことは、知っているだろ?」

もちろん。

あまりにも印象的でしたし。


「夢奈は直接的に政府と関わりは持たないが…

政府とも仲が良い魔具店だし、それに魔力もすごく高いだろ?

だからこの話は、夢奈にされた。もちろん、俺、大樹、冷夜にも…」

吟は伏し目がちに言うと、1度ため息をついた。


どうしよう…

嫌な予想しかつかないんだけど…



「お前なら、もしかして協力してくれるかもしれない。そう思って話すんだ。

それと今からのことは、これから実際に起きることだ。信じてほしい」


もし…

もし、春美みたいに親から私に関係することを話されてたら…?


「信じろって言うのは無理かもだけど…
本当なんだ」


お願い…違いますように…


「実は…」


お願い…!


「もうすぐ、魔界民に内緒で政府が戦争をおこす。
相手は、さすがに教えてくれなかったけど…

かなりの強敵らしい。

けど、千草なら立ち向かえると思うんだ。

協力…してくれ…!魔界を、守るためにも…」




なんで。

なんで、私に協力を求めたの。


求めても求めても…

私の気持ちは、変わらない。