氷と魔女《specialstory 完結》

「コーヒー…好き?」

淹れたてのコーヒーを吟に持って行く。

いや…甘党とかだったらどうしよう。


「うん、好きだよ。ありがとう」


ほっ…




カチャ


コーヒーをコーヒー皿に置いて、私は吟の向かいの席に座る。

「あ、あの……
で、話って、なに…?」


うわああああ!
な、なんで噛んじゃったのよ私ぃぃぃぃ!
緊張してますぅぅってばぁればぁじゃないぃぃ!


「ぷっ」

「え?」


吟は急に吹き出したと思うと、大きい右手で口を覆って笑い出した。

えっとぉ…

な、なんかおかしいことしたかな?


「だってさ…
すっごい、慌てよう。意外に顔に出るんだね、千草って」

……あ、あぁ。そうゆうことか。

まあ、一応人間界では普通の女の子だったわけで。

変わってしまったのはこっちへ来たからで…


って、あれ?


なんか、これじゃあまるで…
人間界にいた時に戻ってない…?


「それで話なんだけど」

「あ!あぁ、うん」

急に言われて少しびっくりしたけど。
まあ、ばれてないよね。うん。



「千草さぁ…
なんか、俺らに隠し事、してない?」



「え?」



吟の顔を思わずみると
その顔は少し切なげで

綺麗に輝く金色の髪も

魔界のネオンの光で輝いていて


私は思わず

目が、離せなくなった…