「けど、1500は1500。
私は目標人数である100を超してしまった今、これ以上反政府軍を増やすつもりはない。
もし、負けるのが怖かったり、死ぬのが怖いという者がいるのなら。

今すぐ、忘却魔法をかけて、この計画に無縁な体にしてあげる。
それを望む者は?」


だだっ広い部屋に100人もの人がいる中、恐ろしいほど静かになる。


この反応ってさ、勝手な憶測だけど

「いないってことで、いいの?」


私は表情を変えず、1人1人の顔を見つめてるかのようにした。


ここで、怖いという者が出ても、私は個人の意見を尊重するつもりでいる。




『はい!』



元気の良い、メンバー全員からの返事が返ってきた。

みんな、私に向けて敵を射抜くかのような鋭い目をしながら。

この表情こそが、決意のあらわれでもある、みんなの本心なのだろう。


「ありがとう、みんな。

正々堂々、威張ってる政府どもに一泡吹かせようじゃないか」



私は、少しだけ笑って言った。