すべてを投げ出すような気持ちで私は固く目を閉じる。 …もういい。 ここで、言ってやるんだ。 私は、目を開けて、同時に口を開く。 『…私の初恋は。』 右隣から、瑞穂の息を飲み込む音が聞こえてくる。 『………私が、初めて好きになった人は ……隆太さん、です。』 静まり返った部屋に、私は続ける。