始業式、からの入学式。

そんな、結構大切なのをサボったのは初めてだ。


堂々と空き教室の奥の方に入っていった瑞穂。


『式サボるなんてやばいよ。帰りとかで良いって。』

「こーいうのは早い方がいいの。式なんて全然バレないよ。」


なんの根拠があって、そんなことを言うのか……


でも、こうなってしまった以上、サボるしかないんだろう。

私は、既に机の上に座っている瑞穂の向かいの机に腰かけた。


「ゆーっくり聞かせてもらおっか。去年の後半くらいから、聞きたくて聞きたくてうずうずしてたんだからさ。」

全然相談してくれないから不安になってたんだよ??


冗談っぽく笑って言ってる瑞穂。

でも、これは多分本心だ。