今更、楽譜の見直しをしたところで、どうなるものでもないが暢気に窓の外を眺めている余裕はない。



詩月はなんとか、頭の中に流れる「Beatlesの『』Let It Be』」を止めなければと気ばかり焦る。




 昨年の秋。

安坂貢、緒方郁子と楽器店主催のライブで、何曲か演奏した中の1曲に「Let It Be」を弾いたことを思い出した。


1960年英国リバプールで結成し、1962年にロンドンでデビューしたビートルズが、1970年にリリースした22枚目のシングル曲が「Let It Be」だ。


1970年に解散した為、最後のアルバムになった、「レット・イット・ビー」のタイトル曲にもなった。


作者はポール・マッカートニーで、彼が14歳の時に乳癌で亡くなった母親メアリーが、夢に表れ聖母マリアのように、癒しの言葉をかけてくれたことをモチーフに作られた歌だと言われている。