囲 章文 さま 美しいイメージポエムありがとうございます ――――― その指と弦を確かめ合って 唇と声なのだと 空気の流れに逆らわずに 欠片の河は漂う 重ね合わせた術は ほどけて 流れてゆくだろうか 果てを恐れて 果てを忘れて 野花が咲く 木枯らしが吹く 焼け野原の真ん中 破いて捨ててゆくような 指を 木漏れ日が包む 月が満ちて 愛が綻ぶ たゆたう遠い香り 立ち尽くして行く宛てのない 声に そっと意味を注ぐ ――――*