ざわわざわわ……で始まる「さとうきび畑」と、沖縄音階の「島唄」だ。



どちらも沖縄が舞台になったポピュラーな歌で、背景に戦争の2字がある。



そう、いわゆる「反戦歌」だ。



表立って反戦を強調してはいないが、歌詞の裏を読み取ると、なるほどな~と思う。



 この歌を初めて聴いたのは、高校1年生の時だ。



高校受験までお世話になった前のヴァイオリンの師匠リリィが、60歳を過ぎ、今の師匠を紹介され、レッスンに通い始めて間もなくだった。



 新しい師匠の指導と、前の師匠リリィの指導の違いに戸惑っていた。



どう弾けばいいのかを考え、幾度もトライするが納得がいかず、レッスン後、頭の中を整理するために、ふらり立ち寄った。