「あのさ、飼うんじゃなくて…「まぁまぁ、名前は?」」



母さんは俺から猫を奪うとソファーに連れてく。




「いや…あの…」


「んー…りさは可愛らしくショコラがいいな~♪」


「だから…」


「いや!そこはコジローときたらコタローに決まってるじゃない!!」


「母さ…」


「ダメだ。父さんが決める!ここは間をとってタマだ!!」



「「「………。(嘘だろ)」」」


それからまったく俺の話をきかずに話はすすんでいき…。



「じゃあ…ラブリ、三郎、タマどれにする?」

「お母さん!メスなんだよ!?」


いや、どれもムリだろ。

てかメスなのに三郎って可哀想すぎだろ。

しかも親父名前変えてねぇし。


「…ミャーって鳴くから頭文字をとってミミでいいじゃん」



俺はめんどくさくなってそう言う。


「お前の名前はミミだ。おいで、ミミ」



そう言うと「ミャ~」と鳴きながらこっちにテトテトと来る…ミミ。



「何ミミって!!普通じゃん!!」


「そうよ!三郎の方がインパクトあるじゃない!!」


「…タマ。」