俺と捨て猫の一日。





──────…。

俺は家の前で深く深呼吸をしてドアに手をかける。



自分の家に入るのにこんなに緊張したのは生まれて初めてだ。




いや…まえあったかも?



小学校のときO点のテストを証拠隠滅しようとしてズボンのポケットに入れたまま洗濯に出したんだ。それから学校に行って帰ってきた俺を迎えたのは玄関で仁王立ちしている母さんだった。



その後俺の頭にグーパンチがやってきたのは言うまでもない…。



って、こんなのどうでもよくて。



俺はガチャっ…とドアを開ける。




そこには洗濯物を運ぶ母さんの姿が。



ゲッ…。



「あら?どうしてこんなに早いのよ。学校は??



「…サ…サボリ…ました。」



母さんの顔を見ずに呟くように言う。

呟くように言ったのは最初だけだったけど…。



「は?聞こえない!もっとハッキリしゃべんなさいっていつも言ってるでしょ!?」



いや…それ父さんに言ってるんだろ?


俺には「声でかい!もっと小さくできないの!?」とか言うくせに!


コジローの方がうるさいっつーの!!