何度も何度も繰り返される甘いキスと、その度に囁かれる甘い言葉。 さすが甘党!なんて、冗談言ってる余裕なんかこれっぽっちもなくて。 唇から伝わる温度に頭がくらくらしてくる。 快味な風が吹く屋上でじっと見つめ合うあたしたちは、まだ両想い予備軍の新米カップル。 だから──… 「ね、りん」 「何?」 「大好きって言ってみて」 「却下」 あたしが甘々になるまでは、もうしばらく時間がかかりそうです。