『そんなことはございません!この者が馬鹿なだけにございます‼︎』 頭に響く鈴の声。 苦笑気味に鈴を見ると、鈴は永倉さんの方を睨んで威嚇していた。 「しんぱっつぁん、この黒猫がどうしたんだ?」 訝し気に永倉さんを覗き込む藤堂さん。 そんな問いかけを無視して、永倉さんは私に驚いた声で聞いた。 「お前もしかして、柏木屋の…?」 口元が緩むのが、分かる。