袖から一気に苦無を出す。 それで刀を弾き、藤堂さんの首元数センチ前に切っ先を向けた。 「……えっ?」 そう呟いた藤堂さんの後ろで襖に刀が刺さっていた。 「嫌いなんだ。」 きっと、私の動きが速くて目がついて来れなかったんだと思う。 この部屋にいる人の目が驚きに染まった。 そこで、あ…と思って殺気をしまう。