「勿論私は受験まで頑張って勉強も続けてました。ですが、受験日直前で彩羽に言われたんです。『私、花蓮高校の受験止める』って。私は必死に止めました。本当に彩羽も直前まで一緒に勉強してたんです。


でも、彩羽は違ったのかもしれません。彩羽が勉強してたのは私の前だけかもしれなかったんです。いくら彩羽を問い詰めても『気が変わった』としか言ってくれなくて・・・・・。


もうそれでもよかったんです。彩羽と友達で居られたら。彩羽もずっと友達って言ってくれたんです。なのに、なのに・・・・・」



突然泣き出した伊丹夏那。



「ちょ、何!?」



何で泣く訳?



「昨日、突然メールが来たんです。『もう会えないって』それから何を送っても返信が無くて・・・・・それで・・・・」




それで直接聞きに来たって訳か。



「残念だけど今日彩羽は学校に来てないよ。俺も探してたんだ」



結局会えなかったけど。



「そ、ですか・・・・・」


「そんなに落ち込むなって。此処は奢るから」


「ありがとうございます」



泣きながらチョコパフェを頬張る伊丹夏那。