彩羽と会えなかったことにイライラしながらも、下校することにした。
「あの!」
門を潜ると、脇の方から声をかけられた。
興味を無くしながら視線だけ移した。
色素が抜けたショートヘアー。
毛先は癖毛なのだろうか、フワフワとしている。
背は高く、俺の目線あたり。
顔立ちはハッキリとしている所謂(いわゆる)美人系女子。
彩羽と全く正反対だ。
「何か?」
俺が声を掛けると、相手は笑顔になった。
なんというか、ホッとした感じ?
「私、人探してるんです。名前は_____________東彩羽」
________!


