全てを拓海に話終えると、四時限目の終わりを告げるチャイムが鳴った。 「それ、付き合う前から決まってたってこと?」 そんなこと、俺が聞きたい。 一方的に彩羽が話して関係を絶たれたんだ。 俺だって納得いかないさ。 「拓海、教室戻れ」 「お前は?」 「頭冷やす」 「分かった。これは?」 彩羽が置いていった紙袋をブラブラと宙に浮かせ、アピールしてくる。 「任せる」 どうせ自分ではどうすることも出来ないのだ。 「いいんだな」 「あぁ」