「でさ、俺夏休み補習だったわけ。7月中ずっと学校」
「それは先輩が悪いです」
こうやって先輩と並んで噴水の縁に座り早55分。
目の前に立っている時計から目が放せないでいる。
「彩羽ちゃん」
「はい?」
「そうやって55分見てるのキツかったでしょ?」
え_______
バレてたんだ…………
そりゃずっと見てたらバレるよね。
図星を突かれ視線が徐々に下がっていく。
「ずっと見てても時間が速くなるわけじゃない。むしろそんな気持ちで見ていたら遅く感じてしまう」
「…………赤点取ったとは思えない位正論ですね」
「彩羽ちゃん」
そっと顎を掬い取られ、先輩の方へ向かされた。
「もう、タイムリミットだね」
そんな………………


