命が続く限り




「凄く似合ってる。あ、でもそれだと確実に男に誘われるな」



碧琉君の表情がコロコロと変わっていく。



「彩羽?」



何も返事を返さず、困っていると中へ入ってきた。



どうしてここの試着室は人が二人も入れるほど広いのだろうか。



下は絨毯が敷かれていて、碧琉君は土足で入ってこられる。



「どうした?」



私が必死に隠している物に気づいたのか両手を退けられた。



「あ、だめ………………」



私の抵抗など虚しく、軽々と退けられてしまった。